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放射線科

 放射線というと、診療所でよく見る心臓や肺・骨が写っている胸のエックス線写真や、原子爆弾や原子力発電事故などにまつわる放射線被曝の問題などを思い浮かべる方もいらっしゃる方もいらっしゃると思います。
いずれにしても内科や外科に比べると馴染みの薄い、分かりにくい診療科ではないでしょうか。
 現在、私たちが実際に行っている放射線科診療のこと、特に中心となる3つの柱についてご案内します。

 

1.放射線診断:形と働き
 放射線診断には人体の形態(形)をみるものと機能(働き)をみるものがあります。
前者には電離放射線(X線)を用いる、単純X線写真、胃・大腸のバリウムを用いた消化管造影、血管造影、CTや超音波を用いる超音波診断、核磁気共鳴の原理を応用したMRI等があります。癌の早期診断や治療方針の決定をはじめ広く医療の現場で役立っており、なくてはならないものになっています。
後者は放射性同位元素を用いる核医学に代表されるもので心臓や脳の血流や代謝を評価することができます。

 

2.interventional radiology(IVR):現代医学版ミクロの決死圏
皆さんはかつての傑作SF映画“ミクロの決死圏”をご存じでしょうか?
人間が小さくなって直接人体に進入し病気を治療するといった内容です。interventional radiology(適当な邦訳がないのです)はまさに現代医学版ミクロの決死圏ともいえるものです。
細い管(カテーテルという)を血管の中に入れX線観察下に操り、標的となる癌や血管の病変部に到達させ、病気を治療します。肝臓癌の塞栓療法や動脈狭窄の血管拡張術などが代表的なものです。

 

3.癌の放射線治療:臓器の温存 
  高エネルギーのX線を用い癌を治療するものです。手術のように臓器を切除しないので臓器の機能を温存できるのが最大の特徴です。近年ではコンピューターシミュレーションを応用した治療計画の精度向上により、さらなる治療成績の向上がみこまれています。

 

放射線受付
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【外来1階】   
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【外来地階】
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