放射線治療このページを印刷する - 放射線治療

はじめに

放射線治療部門
2名の放射線治療医で放射線治療業務を行っております。また、医学物理士と放射線治療専任技師の専門資格を持っている放射線技師がそれぞれ1名と8名、放射線治療専任看護師の専門資格を持っている看護師が1名在籍しております
放射線治部門には外照射を行う放射線治療装置(ライナック)を2台、腔内照射を行う装置(マイクロセレクトロン)を1台、放射線治療計画用CTを1台有しております。
 がんの三大治療の一つである放射線治療。近年、著しく発展している領域がこの放射線治療です。放射線治療には下記のような特徴があります。

患者さんの多くが放射線治療は怖いもので、被爆と似たような副作用が起きるのではないかと考えていますが、決してそうではありません。むしろ、放射線治療だけおこなう場合は、もっとも負担が少ない治療であるといえます。
 放射線治療で用いる装置の発展は目覚ましく、当院でも最先端の放射線治療装置を導入しており、この大村でも先端医療施設と同様の放射線治療を受けることができます。

 


最新放射線治療装置 VARIAN社製 True Beam と放射線治療スタッフ

 


肝細胞癌に対する体幹部定位放射線治療(ピンポイント治療)

対象疾患と診療内容

原発性・転移性を問わず、悪性腫瘍全般(一部の良性疾患を含む)に対して、放射線治療を行っております。治療部位は体中のほぼ全領域を網羅しており、各診療科の主治医とも綿密に連携を取りながら治療方法を決定します。放射線治療の目的についても、病変の完治を目指す根治的治療、できるだけ副作用を抑えつつ症状改善や生活の質向上を目指す対症的治療、手術後に腫瘍の再発を抑える予防的治療など様々です。
小さな限局性の病変に対しては、多方向からピンポイントで病変部を狙い撃つ定位放射線照射(いわゆるピンポイント照射)も行っており、これにより周囲臓器への負担の軽減と治療期間の短縮を図っております。この技術はCT搭載型の高精度放射線治療装置を用いて、毎回ミリ単位で正確に治療部位を調節しながら治療することによりはじめて可能となります。
また体外から照射する放射線治療以外に、腫瘍のすぐ近傍にチューブを挿入して、チューブ内に放射線の線源を停留させることにより腫瘍への集中的な放射線照射を行う腔内照射も実施しています。これにより子宮頸癌などに対して、治療効果を向上させることができます。県内でこの治療法が可能な施設は当院と長崎大学病院のみです。

診療実績

2020/4/1~2021/3/31
放射線治療患者総数 404名
 
高精度放射線治療の内訳  
・脳腫瘍に対する定位放射線治療 17名
・肺がんに対する体幹部定位放射線治療 8名
・肝がんに対する体幹部定位放射線治療 29名
・強度変調放射線治療(IMRT)
2020年4月よりIMRT導入
70名
頭頚部腫瘍に対するIMRT 23名
前立腺がんに対するIMRT 22名
 
婦人科腫瘍に対する腔内照射 0名(治療機器の不具合のため)

2019/4/1~2020/3/31
放射線治療患者総数 414名
 
高精度放射線治療の内訳  
・脳腫瘍に対する定位放射線治療 25名
・肺がんに対する体幹部定位放射線治療 7名
・肝がんに対する体幹部定位放射線治療 37名
 
婦人科腫瘍に対する腔内照射 14名
 

スタッフ紹介

担当医師
氏 名 資 格
中村 太祐 日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
田崎 裕太郎 日本医学放射線学会 放射線科専門医

担当看護師
氏 名 資 格
大石 景子 日本看護協会 がん放射線療法看護認定看護師
IVR学会・CVIT合同認定 インターベンションエキスパートナース
新地 幸  

担当放射線技師
氏 名 資 格
石田 秀樹 日本放射線治療専門放射線技師認定機構 放射線治療専門放射線技師
放射線治療品質管理機構 放射線治療品質管理士
中野 ちぐさ 日本放射線治療専門放射線技師認定機構 放射線治療専門放射線技師
放射線治療品質管理機構 放射線治療品質管理士
秋山 亜樹 日本放射線治療専門放射線技師認定機構 放射線治療専門放射線技師
放射線治療品質管理機構 放射線治療品質管理士
長岡 慶繁  
米丸 雄太  
前田 裕介  

治療機器について

第1放射線治療室
三菱電機社製 EXL-15DP
X線エネルギー 4,10MV2種類のX線
電子線エネルギー 4,6,9,12,15MeV5種類の電子線
マルチリーフコリメータ 5mmリーフが60対120本

第2放射線治療室
Elekta社製 Synergy
X線エネルギー 4,6,10MV3種類のX線
電子線エネルギー 4,6,9,12,15MeV5種類の電子線
マルチリーフコリメータ 10mmリーフが40対80本
位置決め機構 コーンビームCT
  2次元位置決め装置ExacTrac
治療位置確認機構 EPID

治療計画用CT
SIEMENS社製 SOMATOM Sensation Open
放射線治療に特化した20列のマルチスライスCT装置で82cmのワイドなガントリ口径を有することで被検者負担を大幅に軽減すると共に被検者のポジショニングや被検者へのアクセスが簡単に行える。

治療計画装置
Philips 社製 Pinnacle3,Varian社製 Eclipse
先進アプリケーションとハイスペックプラットフォームが快適で高度な治療計画を可能としIMRT(強度変調放射線治療)やSRT(定位放射線治療)にも対応。

腔内照射装置
Nucletron社製 マイクロセレクトロンHDR
Nucletron社のIr-192放射線源を使用した高線量率リモートアフター ローディングシステム。組織内照射、腔内照射を行なうことが可能。