特殊な放射線治療このページを印刷する - 特殊な放射線治療

定位放射線治療

定位放射線照射とはいわゆるピンポイント照射で,病巣に対して多方向から正確に放射線を集中させて照射する方法です.病巣周囲の正常組織への線量を減らすことができるため,高線量を照射しつつも副作用が少なく,短期間(1週間程度)での治療が可能となります。脳・肺・肝などへの転移巣や原発性肺癌・肝癌などがよい適応となります。


  • 病巣にのみ集中して放射線を照射

    病巣にのみ集中して放射線を照射


密封小線源治療

Remote After Loading System(RALS)を用いて病巣の近くに放射能を持つ物質を配置することで効率的に病巣に照射することが可能です。長崎県では当院も含めて3施設でのみ行われており長崎県北部、中部では当院でのみ治療可能です。


全身照射

血液・リンパの腫瘍に対する治療は移植や抗がん剤を用いた治療法が主体です。移植での治療は病気となった骨髄を健康な骨髄に置き換える治療法です。まず病気の骨髄を大量の化学療法や全身の放射線療法により破壊し健康な骨髄(造血幹細胞)をもらいます。その際、全身に均等に照射することが重要となります。