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コラム

根拠に基づいた予防医療を! JPPSTF日本予防医療委員会のご紹介      総合診療科医長・森 英毅

病気の予防や早期発見は、健康維持や医療資源の有効活用に不可欠です。 米国では、米国予防サービス専門委員会(US Preventive Services TaskForce: USPSTF)が、最新の科学的根拠に基づき各種スクリーニング検査や健康介入の効果・安全性を評価し、医療現場や市民が安心して活用できる推奨事項を提示しています。専門家による厳正なデータ分析により、無駄な検査や治療を避け、必要な予防策を選ぶための判断材料が提供されています。 日本においてもエビデンスに基づく予防医療の充実を目指し、今年度JPPSTF(Japan Preventive Services TaskForce)が設立され発起人の一人として活動しております。https://jppstf.org/
JPPSTF は健診・検診に関する論文データを科学的に収集・解析し、その結果に基づいた推奨事項を提案する取り組みを行なっていきます。不要な検査や治療の回避はもちろん、必要な予防医療の推進を提言することで、地域全体の健康増進に寄与することが期待されます。 適切な予防医療の社会実装を目指し、得られた研究成果を地元大村市の皆さまにも還元することで地域の健康増進に貢献してまいりたいと考えています。 JPPSTF の今後の活動に是非ともご注目ください!

 
出典:2025年2月 第432号 SENSAIより


男性医師の育休日記   総合診療科医師・森 隆浩


<育休を取得した経緯>
安定期に入った頃、 夫婦で3人目が生まれたときの問題点を話し合ったことがきっかけです。 3人目が生まれた時、 双子が3歳でイヤイヤ期真っ盛りでした。妻からその時、肉体的にも精神的にも辛かったのだと聞かされ、取得を決意しました。

<育休期間中の生活>
妻に代わって家事など多くのことを私が背負ってみましたが、うまくいかず初期研修医時代のローテーション1か月を思いだしました・・・。 掃除や洗濯はどんなに綺麗にしてもすぐに汚されるのでリセット作業。食事もせっかく作っても食べムラがあったり。家族以外と会話がないので社会的に疎外されているように感じたり。これをずっと続けている妻は神として崇めなければならない存在であると気づきました。

<育休を取得してみて思ったこと>
・育児を共有することで夫婦の絆、父と子の絆が深まること。
・新生児が進化する過程を実感する、唯一無二の喜びの体験ができるできこと。
・必要だけど知らない分野に触れることができ、 人として成長できること。
育休を支えてくれたすべての人たちに感謝申し上げます。

 

出典:2022年8・9月 第405号 SENSAIより



家庭医療について   総合診療科医長・森 英毅

<家庭の専門性って?>
ひとことで専門性を述べることがやや難しい領域な のですが、コモンな問題を多角的に診る専門家となります。 「コモンな問題」とは疫学的に頻度の高い疾患はも ちろんですが、年齢・性を問わず、予防から終末期ま での様々なコモンプロブレムを包括的に扱います。「多 角的に診る」とは、疾患にとどまらず、解釈・構造的ア プローチ、診療セッティングにもよりますが、家族や地 域を診るというアプローチをとる場合もあります。領域 別専門医の先生方は主に個人を対象とするのに対し て、家庭医は家族、地域・社会構造に視点を向け、科学する点に特徴があります。
<総合内科医・家庭の育成>
地域に根ざしたジェネラリストの育成は当科の重要なミッションのひとつであり、総合内科プログラムとと もに家庭医を育てる後期研修プログラムを立ち上げています。質の高いプライマリケアの提供は、低コスト に健康関連アウトカムを改善するというエビデンスが近年集積されてきています。本地域でも総合内科医・家庭医のニーズは今後ますます高まると信じて教育を行っています。みなさまどうぞよろしくお願いします。

 
出典:2022年8・9月 第405号 SENSAIより


広報誌などの掲載履歴

総合診療の魅力(NHO NEW WAVE Vol35掲載) 

サルコペニアとは? ~予防と改善のためにできること~(専齋SENSAI2024年12月号掲載) 

正しい食事:油(専齋SENSAI2024年11月号掲載) 

新型コロナウイルスワクチン 2024年10月からの定期接種について(専齋SENSAI2024年10月号掲載)