診療内容詳細このページを印刷する - 診療内容詳細

主な対象疾患の入院期間・費用

※費用は入院した場合、健康保険で3割負担として計算しています。
  また、入院日数により金額が異なります。

1.皮膚良性腫瘍
 主に局所麻酔後腫瘍を切除し、縫縮します。
 【入院期間】 通常平均5日間入院  退院後外来で抜糸
 【入院費用】 約5万円

 

2.皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)
 小さな腫瘍は局所麻酔後切除し単純縫縮または近くの皮膚を移動して皮弁を形成して創を閉じます。比較的大きな腫瘍は全身麻酔または腰椎麻酔後手術を行い、切除後皮弁形成または植皮を行います。
 【入院期間】 単純縫縮または皮弁形成で5~11日、植皮の場合約3週間
 【入院費用】 約15~25万円。

    ・単純縫縮:縫縮します。
    ・皮弁形成:近くの皮膚を移動して皮弁を形成して創を閉じます。
    ・植皮:そけい部や大腿前面などから皮膚を採り、腫瘍切除後の創に縫着し、
         圧迫固定して創を閉じます。

 

3.帯状疱疹(ヘルペス)
  入院日より7日間抗ウイルス剤の点滴、軟膏治療、疼痛の内服治療、赤外線療法を行います。
 【入院期間】 8日間
 【入院費用】 約10万円

 

4.蜂巣織炎
  四肢の蜂巣織炎が多いので局所の安静と抗生剤の点滴、定期的な血液検査で炎症の沈静化を確認します。
 【入院期間】 炎症の程度によりますが7~14日間
 【入院費用】 約10万円

 

5.多形滲出性紅斑
 抗アレルギー剤の内服、ステロイド剤の外用を行いますが、重症の場合はステロイド剤の注射または点滴を行います。感染症が誘因の場合は抗生剤の点滴・内服を併用します。
 【入院期間】 軽症で7日間  重症で21日間
 【入院費用】 約20万円

 

6.薬疹
  抗アレルギー剤の内服、ステロイド剤の外用を行いますが、重症の場合はステロイド剤の注射または点滴を行います。また、原因薬剤、安全薬の検索も行います。
 【入院期間】 軽症で4日間、重症で10~20日間
 【入院費用】 4日間で約4万円  10日間で約8万5000円

 

7.アトピー性皮膚炎
 基本的に抗アレルギー剤の内服、ステロイド剤の外用を行いますが、症状軽減後随時弱いステロイド外用剤に変更し、保湿剤やステロイド以外の各種外用剤も併用、ステロイド外用剤の副作用や掻破痕(かき傷)、汗疹(あせも)にも対応した治療を行います。アレルゲンの検索も並行して行います。
 【入院期間】 
 【入院費用】 12日間で約11万円

 

8.日光角化症
 局所麻酔後腫瘍を切除縫縮、または剥離削除します。
 【入院期間】 5日間
 【入院費用】 約5万円

 

9.蕁麻疹
 感染症に引き続いて起こることが多いので、抗生剤の点滴または内服、抗アレルギー剤の内服を中心とした治療を行いますが、重症の場合はステロイド剤の点滴を行います。
 【入院期間】 2~7日間
 【入院費用】 3日間で約5万円

 

10.水痘
 入院日より5~7日間抗ウイルス剤の点滴、軟膏治療を行い、血液検査で水痘にかかったことの確認を行います。他の患者さんに感染しないよう個室に入院していただきます。
 【入院期間】 5~10日間入
 【入院費用】 7日間で約6万円

検査法及び検査費用

※診療科年報には記載していません。
   費用は検査料(外来・入院)のみで、健康保険で3割負担として計算しています。

 

1.皮膚生検  【検査費用】 約8,000円
 適切な治療を行うため、皮膚病の診断を確定させる目的で局所麻酔後、皮膚を小さく切除し、病理検査を行います。切除した部位は単純縫縮し、7~14日後に抜糸します。病理については病理、皮膚科専門医で詳しく検討し、7~10日後に診断が確定します。

 

2.ダーモスコピー  【検査費用】 216円
 主に皮膚腫瘍について、特殊な拡大鏡を用いて皮膚色素のパターンや皮膚表面の変化を詳しく分析し、肉眼より正確な診断が可能です。

 

3.パッチテスト  【検査費用】 約600円
 アレルゲンや薬疹の原因の可能性がある薬剤(主に内服薬)について、試薬を作製し、皮膚に絆創膏で貼り付け、2日後と3日後に判定します。

 

4.皮内テスト  【検査費用】 約600円
 アレルゲンや薬疹の原因の可能性がある薬剤(主に注射薬)について、試薬(水溶液)を作製し、皮膚に滴下して小さな傷から吸収させ、20~30分後に判定します。