検査内容このページを印刷する - 検査内容

採血センター・受付部門

  • 採血センター・受付部門1

内科外来の横にある採血センターへ検査科より3名派遣して、1日約600名前後の採血管準備と採取検体の搬送管理を行っています。採血は看護師が行い検査技師は採血管準備と検体搬送を受け持っています。また検体検査(血液、尿など)に関する質問、疑問(検査項目の意義など)にも対応しています。

 
  • 採血センター・受付部門2
  • 採血センター・受付部門3
現在、採血管準備システム(24種類の採血管)と採血管自動搬送システム及び自動患者照合システムが導入され、診察券カードリーダーによりバーコード採血整理券を発行しています。これは、採血管と 患者さんのバーコードを照合して採血することにより、同性同名などの採血間違いを防ぐためです。
また、大型液晶画面では採血者番号と採血までの待時間が表示され、患者さんに採血状況が把握出来る様になっています。
常に、より安全で安心して患者さんが採血できるよう努めています。

一般・血液検査部門

  • 採血センター・受付部門

一般検査では、尿検査と便検査、髄液や胸水・腹水などの穿刺液検査を行っています。尿検査では、尿中の蛋白、糖、潜血などの無形成分と、尿中の赤血球、白血球、上皮細胞などのを分析する有形成分分析装置の2台を用いてスクリーニング検査を行なっています。血液検査では、血液中の有形成分である赤血球や白血球の数や形のほか血小板数などを専用の自動分析機2台を使用して測定し、血球の形態を詳しく調べるために顕微鏡による観察を行っています。2台の大型血球分析装置と2台の血液凝固分析装置を用いて精度の高い検査を行っています。さらに、血液疾患の診断のために骨髄の細胞検査も行っています。

生化学・免疫血清検査部門

  • 生化学・免疫血清検査部門1
  • 生化学・免疫血清検査部門2

生化学検査は、体液(血液、尿)から健康状態や病気の程度を調べる検査です。血液を遠心分離機にかけ、赤血球などの有形成分と液体成分(血清)に分離し、分離した液体成分を用いて検査しようとする物質が基準値(正常値)の範囲にあるかどうかを調べます。例えばASTやALT等の肝機能検査項目、BUNやクレアチニン等の腎機能検査項目、血糖値やヘモグロビンA1cの糖尿病検査項目などがあり、これらを組み合わせることにより様々な疾患の診断に有用です。

 

免疫血清検査は、いろいろな感染症(ウイルス、細菌等)に感染していないか、がん細胞が産生する物質(腫瘍マーカー)が増加していないか、体内に炎症がないかなどを調べる検査です。

 

当部門では、生化学検査項目を測定するために自動分析装置を 2台、免疫血清検査項目を測定するために自動分析装置を5台それぞれ検体搬送システムに接続して、迅速で精度の高いデータの提供に努めています。 その他、ホルモン検査や血中薬物濃度などの検査も行っており、即日データの提供に努めています。

輸血検査部門

  • 輸血検査部門

当院の輸血管理室では、貧血や出血、あるいは手術時などで輸血が必要になった患者さんに安全で適正な輸血医療が行われるように診療科を支援する部門です。そのため、常に臨床検査技師が輸血用血液の入庫・払い出しなどの製剤の記録管理や輸血を行うにあたっての様々な検査を行っています。

 
  • ※血液型検査
    患者さんのABO式血液型とRh式血液型などの血液型検査を行い輸血時の際に同じ血液型の製剤を準備しています。
  • ※不規則性抗体スクリーニング検査
    輸血や妊娠などで産生された抗体が患者さんの血液中に存在した場合、溶血性輸血副作用を起こす事があります。そのため輸血の際に問題を引き起こす抗体が存在しないかあらかじめ調べるための検査です。
  • ※交差適合試験
    患者さんに安全な輸血用血液製剤を輸血するにあたりその適合性を確認する最終検査です。
  • ※自己血の管理
    自己血とは、前もって患者さんの血液を手術前に採決をして保存をしておき手術時に自分の血液を使用できるようにしておくことです。輸血管理室の業務として自己血貯血の介助と自己血の保管管理を行っています。
  • ※HLS(ヒト白血球抗原)検査
    腎臓移植に関しては、日本臓器移植ネットワークの地域基幹病院として献腎移植希望患者さんの血清保存や新規登録用のHLA検査・生体腎・献腎移植のHLA適合検査などを行っています。
 

このような業務をコンピュータシステムを用いて取り違えによる輸血事故が起きないように24時間体制で管理を行っています。

細菌検査部門

  • 細菌検査部門

感染症は、様々な微生物に起因して発症しますが、病原体を知ることは診断や治療に役立つばかりでなく感染拡大を防ぐことにつながります。  当部門で行う検査は、迅速検査と培養検査に分けられますが、前者はウイルス抗原や毒素の検出、顕微鏡での観察等により病原体の存在の可能性を短時間で判断できます。  培養検査は結果がでるまで数日を要しますが、細菌を増殖させることで症状を引き起こす病原体を推測、特定し有効な薬剤を用いることができます。  院内感染対策にも参画しその予防に寄与しています。

病理検査

  • 病理検査

患者さんの体より採取された病変の組織や細胞を顕微鏡で観察して診断するのが病理診断で、適切な治療のための適切な診断に大きな役割を果たします。病理診断には、細胞診断、生検組織診断、手術で摘出された臓器・組織の診断、手術中の迅速診断、病理解剖があります。 病理診断の結果は主治医に報告され、治療に生かされます。 病院に病理医がいることは、より良質の医療を提供することにつながります。

生理検査部門

  • 生理検査部門

生理検査は、患者さんに直接接し検査を行っています。 検査項目は、12誘導心電図・負荷心電図・長時間心電図等の循環機能検査。肺疾患・全身麻酔術前検査等の呼吸機能検査。 てんかん等を調べる脳波検査。肝臓・心臓等を詳しく調べる超音波検査。動脈硬化を調べる血圧脈波検査(ABI)。ヘリコバクターピロリ菌感染・除菌効果をみる尿素呼気試験。その他、聴力検査、簡易睡眠時無呼吸検査などさまざまな検査があります。 検査項目により検査時間が異なり、また予約が必要な検査もあります。