会長辞任のご挨拶このページを印刷する - 会長辞任のご挨拶

国病久原会会長を辞任するにあたり

国病久原会 名誉会長 廣田典祥

 本日新会長さんのご挨拶の前に、中原副会長さんのご配慮をいただき、退任挨拶の機会を頂き誠に有難うございます。これまでに会長をしておりました廣田典祥でございます。

 八橋院長先生、並びに国病久原会名誉顧問矢野先生、江﨑先生、他役員の方々、本日お集まりの皆様、今日は、こうして久しぶりに久原会総会を再開出来たことは、皆様も同様な思いでしょう、感慨ぶかいものがあります。
 過去3年余続いたコロナパンデミックのもと、社会全体さまざまな変化を受けて参りました。私など、基礎疾患があり、しかも超高齢ですので目に見えないコロナに怯える毎日を過ごしました。おかげでこうして皆様に再会できる幸せを噛み締めております。正直なところ、生き続けることができて良かったという思いです。当院でもコロナに対する医療に従事して来られた皆様のご尽力に対し心から敬意を表します。
 ところで私の会長歴は、平成16年頃、米倉先生が院長になられて間もなく就任依頼を受けました。だからざっと20年間ではないかとおもいます。その間、前院長江崎先生の時代に国病久原会のホームページ開設の機会を与えていただきました。その意図は、当会の存在を見える化といいますか、新旧職員間の親睦交流という足跡が残るように工夫したつもりです。
 その甲斐があってか、現院長さんが院長就任まもなく、「昔の諸先輩が何を考え、どうやって病院を動かしてきたのか、OB達が残してくれた、久原会が編集した記録を読んで参考にしています」と言われました。これは大変嬉しい言葉です。国病久原会は単に新旧職員の親睦交流というだけでなく、時間を超えて、お互いの繋がりという、意味のある存在理由があるのだと思いました。これは当院の伝統をまもる医療文化の一つとも言えるでしょう。
 新会長を米倉正人先生にバトンタッチいたします。先生は瑞宝中綬章の叙勲に浴され、本日は皇居にて天皇のお言葉を受けられたと思います。誠におめでとうございます。先生は当院研修医から、院長にまで栄達され、一貫して当院の発展に尽くして来られた方です。新会長さんとともに、皆様のご協力を得て、ますます当会の発展を期待いたします。併せてまた皆様のご多幸を祈念し、わたくしの退任の挨拶とさせていただきます。
 末尾ではありますが、先日、OBである岩﨑 榮先生がご逝去されました、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。追悼のため、有志の方々とともに弔意を別に述べる機会を与えてください。
 最後に、これまで国病久原会のOB連絡会で私を支えて頂いた前副会長の出口八重子様、その他、浦部 豊さん、森内昭子さん、吉田典子さん、それに当会の運営にご尽力されている当院管理長増田 賢武様及び国病久原会事務局の皆様に感謝いたしております。