化学療法部門(外来化学療法センター)このページを印刷する - 化学療法部門(外来化学療法センター)

概要

  • 外来化学療法センター

平成18年6月より外来化学療法センターを開設いたしました。これまで入院で行われてきた抗がん化学療法の一部が、治療や副作用に対する対処法の進歩から、外来通院で行えるようになり、 患者さんの生活の質の向上、早期の社会復帰への援助につながるものと考えています。 センターには19床(リクライニングチェア:13、ベッド:6)があり、1日あたり最大42名が利用できます。
実施する化学療法は、院内のレジメン審査委員会で有効性や安全性について承認されたもので、より安全で質の高い治療を提供しています。

スタッフ紹介

センター長 池田 喬哉(がん薬物療法専門医、呼吸器内科医長 )
看護師 6名(がん薬物療法看護認定看護師含む)
薬剤師 3名(がん薬物療法認定薬剤師含む)

診療内容

外来化学療法センターでは抗がん剤治療の知識と経験を有する医師や薬剤師、看護師を配属し、ソーシャルワーカーなど他部門との連携を図りながら、患者さんの情報を共有し、チーム医療を実践しています。
がん看護を専門とする看護師、がん薬物療法認定薬剤師を中心に、治療ごとに副作用をチェックし、副作用の予防や症状の軽減などの対策を行っています。
各診療科の治療内容は薬剤科が登録管理しており、治療前日に薬剤を取り揃え、投与量とスケジュールを監査しています。当日の投与が決定した時点で、専任薬剤師が治療薬剤の無菌調整を安全キャビネットで行います。
身体的サポートだけはなく、精神的不安、経済的な問題などにも支援できるように、患者さん・ご家族のご相談にのりながら、安全で安心して治療を受けていただけるように、心がけております。

緊急時の対応について

自宅で対応できない、または対応に迷う体調の変化等ありましたら病院にご連絡ください。かかりつけの外来での対応はもちろんのこと、夜間、休日も救急外来で24時間対応可能、場合により緊急入院できる体制を整えています。

【下記のような症状が現れたときは、すぐに病院へご連絡ください】
・38度以上の熱があるとき
 (発熱時の薬が処方されている方は、まず薬を服用してください。)
・38度以上の発熱があり、薬の服用を開始したが、48時間経っても熱が下がらないとき
・息苦しいとき
・意識がうすれるとき
・嘔吐が1日6回以上に増えたとき
・下痢が1日7回以上に増えたとき
・長引く便秘やおなかが張って苦しいとき
・24時間以上水分や食事が取れないとき
・その他、強い症状があるとき
ご自分の副作用の程度がわかるのは、ご本人です。投与後の体調の変化など、自分の状態を正確に担当医に伝えることができるように、把握しておいてください。また、質問事項や確認したい点は、あらかじめメモして、受診時に持参してください。

【連絡先】
国立病院機構 長崎医療センター
受付時間 電話番号
平日(8:30~17:00) 0957-52-3121
平日時間外(月~金曜日 17:00~翌日8:30)
土・日曜日、祝日、年末年始
0957-52-3124
0957-52-3125
0957-52-3126

【電話でお知らせいただく内容】
1) お名前、診察券の番号
2) 受診の診療科、担当医師名
「担当医は〇〇科の□□先生です。」
3) 外来で化学療法を受けていること
「治療は△月△日に受けました。」
4) いつから、どのような症状が出ているか?

就労と療養の両立支援

仕事復帰に不安を感じている方、会社の担当者との話し方がわからない方、治療を継続しながら働きたい方、傷病手当に関する情報が必要な方、または働き続けるためのサポートを求めている方など、どうぞご相談ください。患者サポート室と連携して対応いたします。

診療実績

2023年:5505件

保険薬局の薬剤師の先生方へ

長崎医療センターにてがん薬物療法を受ける患者さんの適正な投与管理を目的としてレジメンを公開しています。
公開しているレジメンは、長崎医療センターのレジメン審査委員会で審査され、承認されたレジメンについてその内容を保険薬局薬剤師の方が利用するためのものです。
一般の方への情報提供ではないことをあらかじめご了承ください。
投与量、投与スケジュールは、患者さんの状態によって変更する場合があります。

当院外来で使用しているレジメンです。(2023年12月1日現在)
胃・大腸・食道(外科・消化管内科)
肝胆膵(肝臓内科・外科)
乳腺(外科)
血液(血液内科)
肺(呼吸器内科)
婦人科(産婦人科)
泌尿器(泌尿器科)
その他(耳鼻咽喉科・皮膚科・形成外科・腫瘍内科)


当院では外来化学療法センターに薬剤師を1名専従で配置しております。
がん薬物療法に関することでなにか不明な点がありましたら、外来化学療法センター担当薬剤師へご連絡ください。