総合周産期母子医療センター
周産期母子医療センターとは
県内最大の新生児集中治療室と母体胎児集中治療室を備えた
県内唯一の総合周産期母子医療センター
お産は本来病気ではなく、健やかな元気な赤ちゃんの誕生をみんな待ち望んでいます。しかし、妊婦のおよそ10%は妊娠中にいろいろな合併症を起こして、胎児や母体の様々な病気の原因となることが知られています。
ときには胎児や母体の生命の危機をもたらすこともある、こうした異常妊娠をハイリスク妊娠と呼びます。早産、前期破水、多胎妊娠(双子以上の妊娠)、前置胎盤、妊娠高血圧症候群(旧称:妊娠中毒症)、糖尿病や妊娠糖尿病、その他の内科合併症(喘息、甲状腺疾患、慢性腎炎、膠原病など)、40歳を超える高年妊娠、高度肥満などがハイリスク妊娠に含まれます。
また、子宮内胎児発育不全、胎児機能不全、巨大児、先天異常、羊水量の異常などの胎児異常もハイリスク妊娠に含まれます。
総合周産期母子医療センターは、こうした母体や胎児の異常を有するハイリスク妊娠を対象に妊娠中から出産、そして新生児医療までを一貫して扱う高度専門医療施設です。
当センターは、県内最大の新生児集中治療室(NICU)と県内唯一の母体胎児集中治療室(MFICU)を有し、長崎県内で発生する母体搬送(ハイリスク妊婦の救急搬送)の半数以上を受入れています。2007年7月、県内唯一の総合周産期母子医療センターに認定されました。
すべてのハイリスク妊娠の出産には必ず新生児科医が立会い、出生直後から新生児ケアを開始します。重症新生児仮死への脳低体温療法をはじめ最新の新生児医療を展開しています。