臨床研究センター長挨拶このページを印刷する - 臨床研究センター長挨拶

臨床研究センター長挨拶

 2023年1月1日付で臨床研究センター長を拝命した呼吸器外科の田川 努です。
 臨床研究センターは、全国に140ある国立病院機構病院のうち10カ所のみに設置された施設で、77カ所ある臨床研究部とともに国立病院機構のネットワークを活用し、多施設共同による政策医療分野に関する臨床研究を行う拠点となる研究組織です。
 当院は1942年に開設された海軍病院をルーツとしています。1945年に国立大村病院として発足し、1976年に矢野右人名誉院長が設立された難治性肝疾患基幹施設はWHOの肝炎研究施設にもなり、その後2002年に臨床研究部から臨床研究センターへと昇格しました。初代センター長は石橋大海先生、2代 八橋 弘先生、3代 黒木 保先生で私が4代目です。
 倫理審査委員会や院内臨床研究の報告書や発表会で感じることは、長崎医療センターの皆さんの臨床研究への熱意とレベルの高さです。臨床研究や治験の積極的推進という病院の歴代幹部先生方の方針と、各部署所属長の適切な教育と指導の成果だと拝察します。
 臨床研究センター長としては、皆様の臨床研究のお役にたつように、よりよい環境作りのお手伝いができればと考えます。経験だけの臨床で終わることなく、臨床を研究に発展させ、論理的な考えと手法を身に着け、学会発表や論文にすることの充実感、喜び、満足感を味わっていただき、活力ある臨床研究病院にできればと考えます。
 私は医師になって38年が過ぎました。現役の時間が残り少なくなって思うことは、「すべてに感謝」です。皆様にそして長崎医療センターの医療と研究に御恩返しができればと考えております。モットーは、「1例から始まる臨床研究、同じ医療をやるなら臨床研究にしよう、未来に向けて研究の種を蒔こう!」です。 皆さん、よろしくお願い致します。

 


2023年4月

長崎医療センター 臨床研究センター長

田川 努