形成外科このページを印刷する - 形成外科

はじめに

形成外科は、主に外表の変形や機能障害に対して外科的手技を駆使することにより、形態および機能を回復させ、さらに精神的な安寧を提供することで患者のQuality of Lifeの向上に貢献する外科系専門分野です。
本形成外科研修プログラムは、形成外科専門医として有すべき診断・治療能力の水準を示し、形成外科領域で必要な診断・技術能力、あわせて社会性、倫理性を備えた形成外科専門医を育成することを目的としています。

年次ごとの専門研修計画

研修内容

研修の週間スケジュール

 
午前 外来 手術 病棟回診 外来
褥瘡回診
総回診
午後 手術
カンファランス
手術
カンファランス
手術
カンファランス
手術
カンファランス
総回診

国立病院機構長崎医療センター形成外科の特徴

1.豊富な臨床症例

毎年650例以上の手術を行い、その手術実績は九州地区の形成外科診療施設の中でも有数です。またその症例の種類も救急外傷、熱傷、先天異常、良性・悪性腫瘍、皮膚難部組織感染症等と多岐にわたります。

2.頭蓋底・頭頸部再建のチーム医療

複数の診療科と合同で治療を行うチーム医療において、当科は再建外科としての重要な役割を担っています。
頭頸部領域では耳鼻科、脳外科、食道外科と協力して悪性腫瘍の治療を行っています。日本有数の実績を誇っており、特にマイクロサージュリーの高度な技術を要する頭頚部癌の切除後再建症例は200例を超え、標準が90~95%の成功率において、当院の5年間では99%の手術成功率を超えてます。

3.熱傷センター

当院では、熱傷センターを併設しています。救急医との協力の上で広範囲熱傷患者に対して、早期手術を行い良好な治療成績を収めています。50%を超える広範囲では自家培養表皮を使った 治療を積極的に行っており、中国・四国・九州で最も多くの臨床経験を持ちます。

4.創傷センター

長崎県で唯一の創傷治療に特化して専門センターであり、創の評価や処置から始まり栄養評価、血糖コントロール、持続吸引療法、高圧酸素治療などの保存的治療や血行再建や植皮、皮弁移植などの高度な手術までを含めた集学的治療によって高度な医療を提供いたしてます。

5.Telemedicine 創傷画像送信診察システム

2010年5月から E-mailを利用した telemedicine(遠隔治療)創傷画像送信診察システムサービスを開始しています。私たちの「創傷画像送信診察システム」では、対象は医療従事者に限らず、一般の患者や家族まで広く設定し、予防や治療についてアドバイスを返信するシステムで北海道や外国からも相談が寄せられます。

6.Palliative Surgery 緩和手術

進行した乳癌や皮膚癌患者では手術適応がないので、キズからでる大量の浸出液、出血、悪臭の為、余命短いにも関わらず、入院生活を余儀なくされる場合がしばしばあります。
これら患者に対して長崎医療センター形成外科ではPalliative Surgeryを積極的に行い、患者の苦痛を伴う症状を軽減もしくは消失させています。

7.重症四肢損傷、顔面骨骨折

当院は、災害予定病院であり、ドクターヘリを有する救命救急センターはあらゆる重症外傷を受け入れます。切断指や顔面多発外傷、重度熱傷など高度で専門的な治療・手術を緊急で行う体制が整っており、多くの重傷外傷治療にあたって良好な治療結果を残しています。

8.各種カンファランスによる知識・技能の習得

当院では、毎日治療および管理方針の症例検討会を行い、専攻医はその場で積極的意見を述べ、上級医だけでなく同僚や後輩の意見を聞くことにより、具体的な治療方法や管理方法を自ら考えていくことができるようにします。定期的にCPC、Cancer boardなど複数他科との合同カンファランスを行っており、それぞれの疾患に関わる他科との協力のもと治療を進める課程を学んでいきます。

9.前期・後期研修医による学会発表・論文発表

毎年多数の国内外学会発表、論文発表をしています。専門研修の一環として多くの臨床研究を担って頂きます。
 

【学会発表の紹介】

 
 
ひとこと・・ 後期研修先生方へ、週1日程度のアルバイト先を確保しています。20万円/月くらいは保証できます(2021年現在)。

専攻医の応募お待ちしてます

1.募集人員:1名/年
2.研修期間:4年


【問い合わせ先】
〒856-8562 長崎県大村市久原2丁目1001-1
独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター
形成外科 藤岡 正樹
電話:0957-52-3111  電子メール:611-kensyu@mail.hosp.go.jp[教育センター]

 


       プログラムはこちらから【PDF】