食道がん
診療方針
切除を行うのが原則です。外科的切除(手術)の他にも胃カメラで行う切除法(内視鏡的粘膜下層剥離術)など様々な治療手段が開発されており、それぞれの 患者さんに対して最善の治療法を消化器内科、外科、放射線科、臨床検査科合同カンファランスで詳細に検討し、決定します。
その際、病期(進行度によりIA~IV期)、組織型(分化型:癌細胞の形態や構造に胃腸の名残を残したもの、未分化型:形態や構造が崩れ胃腸の名残が少ないもの))、全身状態 (年齢、活動度、諸臓器機能)を考慮します。
手術は、内視鏡的切除が不可能または適応でない早期胃癌、あるいは進行胃癌に行われます。
手術に際しては病名・組織型・病態・進展度などの病状及び治療法(副作用や合併症を含めて)について詳細に説明を行い、十分な理解を得た上で治療にかかるインフォームド・コンセントを重視した診療を行っています。
その際、病期(進行度によりIA~IV期)、組織型(分化型:癌細胞の形態や構造に胃腸の名残を残したもの、未分化型:形態や構造が崩れ胃腸の名残が少ないもの))、全身状態 (年齢、活動度、諸臓器機能)を考慮します。
手術は、内視鏡的切除が不可能または適応でない早期胃癌、あるいは進行胃癌に行われます。
手術に際しては病名・組織型・病態・進展度などの病状及び治療法(副作用や合併症を含めて)について詳細に説明を行い、十分な理解を得た上で治療にかかるインフォームド・コンセントを重視した診療を行っています。
診療内容
切除不能/再発がんであるStage IVでは、腫瘍内科との緊密な連絡を保ちながら、化学療法あるいは支持療法が行われます。
種々の臨床試験にも積極的に取り組み、多施設共同研究、新薬の治験や市販後臨床試験などにも参加しています。
種々の臨床試験にも積極的に取り組み、多施設共同研究、新薬の治験や市販後臨床試験などにも参加しています。
診療実績
■外科的 治療・診療実績 (平成 27 年 1 月~12 月)
■内科的 治療・診療実績 (平成 27 年 1 月~12 月)
-入院主要疾患- | -主要疾患別臨床統計(のべ数)- |
---|---|
症例数 | 100症例 |
-手術方法 /臨床統計ならびに治療成績- | -患者数- |
---|---|
胃切除術(胃癌) | 83名 |
■内科的 治療・診療実績 (平成 27 年 1 月~12 月)
-入院主要疾患- | -主要疾患別臨床統計(のべ数)- |
---|---|
症例数 | 251症例 |
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) | 84 例:68病変 |
化学療法 | 52症例 |
日本胃癌学会 胃癌治療ガイドライン(外部リンク)
早期がんでは超音波内視鏡などにより正確な病期診断を行い、消化器内科とのカンファランスにより患者さん一人一人にあった治療法を決定します。内視鏡治療の適応とならない症例に対しては、胃切除量の縮小 (局所切除術、分節胃切除術など)を行い臓器温存に努めています。
内視鏡治療の適応としては、リンパ節転移の可能性が極めて低く、局所切除で治癒する病変でなくてはなりません。
Stage IAのうち、胃癌治療ガイドラインで定められている病変(2cm以下の粘膜癌で組織型が分化型、組織型は問わないが、陥凹型では潰瘍のないもの)だけでな く、潰瘍のない分化型粘膜癌ではサイズに関係なく、また潰瘍のある粘膜癌でも3cm以下であれば、転移がほとんどないことがわかっており、全国的にこのよ うな病変に対しては、内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行う方向になっています。
当院でも積極的に内視鏡的粘膜下層剥離術を行っています。
また、当院の特徴として、早期胃癌(Stage IA, IB)に対する低侵襲手術、特に腹腔鏡的胃切除術を積極的に施行しています。
早期胃癌でありながら内視鏡的切除ができない場合でも、小さい傷で負担が少ない手術を行うことにより、より早い術後の回復、社会復帰を果たすことが可能です 《図.1》。