皮膚がんこのページを印刷する - 皮膚がん

診療方針

皮膚がんは、しばしば良性腫瘍との鑑別が難しい場合があります。診察の際は、受診までの経緯をよくお聞きした上で、以下の検査を行い、がんの診断が確定した上で、病気について詳しい説明を行い、患者さんやご家族と十分相談して治療方針を策定致します。

 
ダーモスコープによる診断
  • ダーモスコープ本体

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  • 悪性黒色腫のダーモスコ-プ所見

    悪性黒色腫のダーモスコ-プ所見

皮膚腫瘍表面の色の分布を拡大してデジタルカメラで撮影します。特に悪性黒色腫や基底細胞癌の術前診断や、他の良性腫瘍との鑑別診断に有効な検査法です。2013年には本検査を154名の患者さんに行ない、実績があります。

 
皮膚生検による診断確定

皮膚がんの診断は肉眼で見るだけでは困難です。悪性か良性かで切除範囲も変わります。治療前にできる限り腫瘍の一部を生検し、病理専門医と詳細な検討を行って診断を確定後、治療方針を決定します。

診療実績

  • 病気の実力

当院皮膚科における皮膚がんの入院手術件数は2011年で43例で、長崎県内の皮膚科では長崎大学に次いで2番目に多く、九州内の大学病院を除く医療機関別では上位に入っています(右の表:2013年1月6日読売新聞掲載記事「病院の実力」から抜粋)。

■平成27年1-12月 皮膚がん手術の病名別内訳(光線角化症を除く):46例

基底細胞がん 19例
有棘細がん 10例
ボーエン病(表皮内がん) 13例
悪性黒色腫 2例
乳房外パジェット病 2例

 ■平成27年1-12月 皮膚がん手術の術式別内訳:56例

皮膚悪性腫瘍摘出+単純縫縮 16例
皮膚悪性腫瘍摘出+皮弁作製術 20例
皮膚悪性腫瘍摘出術+植皮術 10例