初期研修の特徴このページを印刷する - 初期研修の特徴

長崎医療センター初期研修の特徴

 
1. 研修病院としての伝統:
1971年よりプライマリケア習得を目指す研修教育を行ってきた。
当時の厚生省研修モデル指定病院全国3病院のひとつ(他は聖路加国際病院と沖縄県立中部病院)
2. 指導医の教育にかける熱意
3. 初期研修に必須の救命救急と総合診療科の充実
4. 大学病院並みの深さと市中病院並みの症例の多さ
5. 励ましあい、刺激し合う仲間たちの存在
6. 後期専門研修を見据えたテーラーメイドの研修プログラムと個別の進路指導
7. リサーチマインドを育てる臨床研究支援・学会発表
8. 手技取得のための計画的な講習会の実施
9. 充実したシミュレーション施設

プライマリケア能力養成プログラム

プライマリケア能力養成を目指すプログラムです。必修科は総合診療科、救命救急科、内科、外科、精神科、小児科、産婦人科、地域研修になります。6ヶ月の選択期間で自分のニーズに合った科が選択できます。プライマリケアの基本となる総合診療科と救命救急は、1年次・2年次で2回ローテートし、知識と技術の定着を確実にします。外科では縫合、術後管理、チーム医療を学びます。内科研修は医療の基本です。小児科では一般小児だけでなくNICUも経験できます。産婦人科ではウーマンズヘルスケアを学びます。地域研修は15の病院から選択できます。



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周産期研修プログラム

基本的なローテイトはプライマリケア能力養成プログラムと同じです。必修科は総合診療科、救命救急科、内科、外科、精神科、小児科、産婦人科、地域研修になります。5ヶ月の選択期間で自分のニーズに合った科が選択できます。プライマリケアの基本となる総合診療科と救命救急は、1年次・2年次で2回ローテートし、知識と技術の定着を確実にします。外科では縫合、術後管理、チーム医療を学びます。内科研修は医療の基本です。小児科では一般小児だけでなくNICUも経験します。産婦人科ではウーマンズヘルスケアを学びます。小児科と産婦人科の研修期間は4か月の中でニーズに合わせて決めることができます。



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総合診療科の特徴


総合診療科ではOn the Job Trainingで効果的な研修を行います。研修医は担当医になり自分で診断・治療方針を考え、レジデントと指導医が屋根瓦式の指導を行います。研修医は診断・治療方針・経過等の報告を行い、指導医は研修医のアセスメントに指導のフィードバックを行います。 2年次に2か月の振り返り研修を行い、知識と手技の定着を図ります。総合診療科ではプレゼンテーション能力やアセスメント能力を身につけます。2ヶ月で20例-30例の患者担当医となります。

 

救命救急の特徴

救命救急では 感冒などの1次から、超重症の3次まで対応
研修医+レジデント+スタッフの屋根瓦式教育が実践されます。 救急対応だけでなく、術後患者の全身管理も!AHA-ACLSの講義も当院で開催されておりAライン、挿管などは勿論、高度な手技と云われる CVライン確保も講習会で全員が実践可能レベルに到達します。 ドクターヘリ年間900件の出動回数は全国でもトップクラス、熱心な指導医のもと3ヶ月の濃厚な研修で心肺停止症例、交通外傷・・なんでも来い!という度胸がつきますよ

地域研修について

離島の協力病院は、医師2名の小さな病院・診療所から最新のCTまで揃えた300床の大きな病院まで様々です。基幹病院では経験することの少ない1次医療(common disease)、在宅診療、地域保健などの全く異なる研修ができます。
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1.長崎県対馬病院
2.長崎県壱岐病院(JPG)
3.小値賀国民健康保険診療所(JPG)
4.長崎県上五島病院
5.平戸市立生月病院
6.国民健康保険平戸市民病院(JPG)
7.社会医療法人青洲会 青洲会病院(JPG)
8.医療法人医理会 柿添病院
9.独立行政法人国立病院機構 川棚医療センター
※ 10.長崎県精神医療センター
※ 11.長崎大学病院(診療科も選択可)
※ 12.独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター
※印:地域医療研修(1ヶ月)には含まれません ※印:10.精神医療センターでの研修は精神科研修になります
番号は地図内の番号と連動しています
地域医療に貢献する指導医の医療哲学、離島の自然、隠れキリシタンの歴史や教会群に触れることもできます。
長崎の離島やへき地の指導医は研修教育に熱心な先生方が多く、全国から研修医が集まり研修医同士の情報交換の場にもなっています。
研修医は、各病院のプレゼンテーション内容を確認し、先輩たちからのアドバイスを聞いて、自分の行きたい研修病院を決定します。
選択期間を使って、2ヶ月以上の研修にすることも可能です。


~地域研修の様子 / コメント~

≪小値賀診療所≫
・緊急疾患に対しての搬送など大きな病院では判断しないような場面を体験する事ができました。
≪長崎県壱岐病院≫
・離島ならではの主訴の外来症例や、地域特有の慣行に触れながら、主体的な外来研修ができた。
・2年目となり、内科病棟管理についても主担当医として積極的に携われた。
・離島での研修は、慢性期の管理や介護連携といった側面から、医療に携われることができて視野が広がりました。
・壱岐病院は離島でありながら、内視鏡検査・治療が非常に盛んであり、Spyglass胆道鏡を使った最先端の治療を見る機会もあり、衝撃を受けました。上部内視鏡スクリーニング検査もたくさん検査させていただき、とても充実した研修でした。

休日夜間研修について

1年次の4月に2回の見学およびオリエンテーションを受けたあと、5月から休日夜間研修が開始します。月4~5回、内科/外科/小児科の3系統を担当します。必ず指導医がいる屋根瓦体制で、デビューの日でも心強いシステムになっています。研修医だけで診て患者さんを帰らせることはありません。 休日夜間研修は勤務なので、準夜勤は入りの日中は休み、深夜勤は翌日が休みになります。

研修医同窓会「あかしや医師の会」

長崎医療センターは、修了生を生涯にわたってフォローします。
2013年3月、研修医同窓会『あかしや医師の会』を立ち上げ、修了生名簿を作成しました。
2014年1月に第1回総会を開催し、日本全国から集まった多くの研修修了生が交流を深めました。
 
臨床研修修了式のあと、修了生名簿と同窓会設立記念襟章が授与されます。
最優秀研修医には特製純銀バッジを授与し、その栄誉を称えます。 2年に1度開催される総会では、多くの修了生が交流を深めています。