長崎医療センターにおける看護師特定行為の研修概要このページを印刷する - 長崎医療センターにおける看護師特定行為の研修概要

基本理念

看護師が、手順書により特定行為を実施する際に必要とされる実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能を養い、高い倫理観をもち社会的責任と役割を自覚した看護師を育成することにより地域医療に貢献します。

特定行為研修制度の趣旨

本研修は、臨床経験を5年以上積んだ看護師が一時的に職場を離れ、医師の手順書に基づいて診療の補助を実践するための専門的な知識や技術を習得するための研修です。スキルアップするための研修に集中できるよう、また、自己研鑽を効果的に実施することができるようにe-ラーニングを活用した8ヶ月の集合教育となっています。

 

認定看護師等のスペシャリストのみならずジェネラリストが看護実践能力を向上させる研修として位置づけることはもとより、チーム医療のキーパーソンとして組織に貢献できるよう、看護専門職としての自己を見つめ直し、これまでの経験を深化させる時間としても活用していただくことを期待しています。

 

長崎医療センターが担う高度急性期医療の現場を活用し、急性期医療から在宅医療において、地域の医療機関の看護の質向上へも貢献することをねらいに、「呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連」「呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連」「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」の4区分を必修科目としました。


長崎医療センターが実施する特定行為区分
・呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
・呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
・血糖コントロールに係る薬剤投与関連
              


 

長崎医療センターにおける特定行為研修の特色

当院は、昭和46年から臨床研修医の教育を実践してきた実績があり、指導医・専門医資格を有する医師や21の特定行為区分すべてを実践できる診療看護師(JNP)など、指導経験が豊富な人材による指導体制を整えています。

 

指導者として、すでに臨床現場で活躍する診療看護師(JNP)が加わるため、患者の情報収集からアセスメント、特定行為の実践、評価のプロセスにおいて、単に医学的な視点で捉える力を養うのではなく、患者を生活者として捉える視点やQOLの維持・向上を目指す視点など看護の視点を基に、ケアとキュアを融合させたアセスメント、ケアの選択ができる力を養うことを目標の一つとしています。特定行為が実践できる看護師として、自らが実施可能な範囲を的確に判断できる能力を養う教育もできることが、当院の特定行為研修の最大の特色です。

 

また、充実した設備のもと講義・演習を行い、症例取得に係る臨地実習も当院で実施するなど、講義から実習まで一貫した指導が受けられる環境を整えています。

目的・目標

<目的>

地域医療及び高度医療の現場において、医療安全に配慮しつつ、高度な臨床実践能力を発揮し、自己研鑽を継続しながらチーム医療のキーパーソンとして機能できる看護師を育成する

 

<目標>

1) 多様な医療現場において特定行為を実践するために必要な基礎的知識、技術及び態度を養う

2) 様々な病態にある患者に特定行為を安全かつ倫理的に実践する能力を養う

3) 患者に最適な医療を提供するために多職種と協働してチーム医療を実践するための能力を養う。

4) 医学的視点と看護学的視点を統合させた看護実践を展開する能力を養う

受講資格(以下の各号をすべて満たしていること)

1.日本国内の看護師国家試験における看護師免許を有する者

2.看護師免許取得後、5年以上の看護師実践経験を有する者

3.所属施設長の推薦を有する者(推薦基準を参考にしてください)

 

【推薦基準】

1.心身ともに健康で、組織規範を遵守できる

2.個別性を重視した看護を実践できる

3.看護実践者として、後輩に支援的役割を果たせる

4.チームリーダーとしての役割行動がとれる

定員

5名

1)指定募集:独立行政法人国立病院機構内に所属する者 3名程度

2)一般募集:独立行政法人国立病院機構外に所属する者 2名程度

研修期間

2020年6月1日(月)~2021年1月29日(金)の8か月間

研修場所および実習場所

独立行政法人国立病院機構長崎医療センター

研修内容と時間数

研修は、共通して学ぶ「共通科目」と特定行為区分ごとに学ぶ「区分別科目」に分かれており、講義、演習または実習を行います。

 

1)共通科目(必修):特定行為区分に共通して必要とされる能力を身につけるための科目

科目 時間数
講義 演習 実習 評価 合計
臨床病態生理学 29 1   1 31
臨床推論 26.5 16 1 1.5 45
フィジカルアセスメント 17.5 2 17.5 8 45
臨床薬理学 32.5 11.5   1 45
疾病・臨床病態概論 37 3   1 41
医療安全学/特定行為実践 22.5 17 3.5 2 45
合計 165 50.5 22 14.5 252

 

*共通科目は e-ラーニングを中心とした講義を受講し、確認テストに合格して修了となります。

*演習は関連するe-ラーニング講義を履修したのち実施し、指導者の観察評価により合格基準を満たして修了となります。

*実習は関連する講義・演習を履修したのち実施し、指導者の観察評価により合格基準を満たして修了となります。

*講義、演習、実習全てを修了後、科目修了試験を実施し、合格したものを履修修了となります。

 

2)区分別科目(4区分とも必修):各特定行為に必要とされる能力を身につけるための科目

科目 時間数
講義 演習 実習 評価 合計
臨床病態生理学 29 1   1 31
臨床推論 26.5 16 1 1.5 45
フィジカルアセスメント 17.5 2 17.5 8 45
臨床薬理学 32.5 11.5   1 45
疾病・臨床病態概論 37 3   1 41
医療安全学/特定行為実践 22.5 17 3.5 2 45
合計 165 50.5 22 14.5 252

 

*共通科目は e-ラーニングを中心とした講義を受講し、確認テストに合格して修了となります。

*演習は関連するe-ラーニング講義を履修したのち実施し、指導者の観察評価により合格基準を満たして修了となります。

*実習は関連する講義・演習を履修したのち実施し、指導者の観察評価により合格基準を満たして修了となります。

*講義、演習、実習全てを修了後、科目修了試験を実施し、合格したものを履修修了となります。

修了要件

本研修を修了するためには、次の条件を満たす必要があります。

1)共通科目を全て履修し、筆記試験および観察評価に合格すること

2)修了後、区分別科目を履修し、筆記試験、一部の科目では実技試験に合格すること

※本研修修了者には、保健師助産師看護師法第37条の2第2項第1号に規定する特定行為及び同項第4号に規定する特定行為研修に関する省令に基づき、修了した特定行為区分ごとの修了証を交付し、当研修機関が研修修了者の名簿を厚生労働省に提出いたします。

研修実施日程(予定)

2020年 6月1日(月) 開講式
  6月2日(火) ガイダンス
  6月3日(水) 共通科目受講開始(講義・演習・実習)
  8月中旬 課題学習(自己学習)
  9月中旬 共通科目修了後、区分別科目受講開始
  9月下旬 筆記試験、実技試験に合格後 実習開始
  10月~12月 臨地実習
2021年 1月中旬 区分別科目修了
  1月29日(金) 修了式

受講料

指定募集:独立行政法人国立病院機構内に所属する者 450,000円

一般募集:独立行政法人国立病院機構外に所属する者 600,000円

研修中の必要経費

1)受講料以外に、学習に必要なテキスト等の書籍費が別途必要になります。

2)研修のための宿泊及び交通費等は各自にて実費負担となります。

その他

1)既習学習の読み替えについて(履修免除)

他の大学・研修等での履修学習の読み替えは、本研修では予定しておりませんので、ご了承ください。

2)看護職賠償責任保険について

本研修の受講決定後は、開講式までに看護職賠償責任保険に加入してください。

3)職員宿舎の利用について

自宅から通うことが困難で入居を希望する方は、職員宿舎が利用できます。
希望者多数の場合は、選考させていただきます。
ご希望の方は、お問い合わせください。(管理課 庶務班長)